よみがえる諸子百家の時代 新出土資料の総合的研究

中国出土文献研究会

中国出土文献研究会011998年秋に発足した「郭店楚簡研究会」は、その後、2001年の上博楚簡の公開を受けて「戦国楚簡研究会」と改称し、さらに、清華大学竹簡、北京大学竹簡、岳麓書院秦簡などの相次ぐ公開によって、2010年に「中国出土文献研究会」と改称しました。詳しくはこちら

新出土文献の意義

中国出土文献研究会02郭店楚簡は、1993年に湖北省(こほくしょう)荊門市(けいもんし)郭店村(かくてんそん)で発見され、1998年にその全容が『郭店楚墓竹簡』(文物出版社)として公開されました。また、上博楚簡は、1994年、上海博物館が香港で購入した戦国時代の楚簡で、現在『上海博物館蔵戦国楚竹書』(上海古籍出版社)として公開が進められています。

さらには、2007年に湖南大学岳麓書院が入手した「岳麓書院秦簡」、2008年に清華大学が入手した「清華大学竹簡」、2009年に北京大学が入手した「北京大学蔵西漢竹書」など、相次ぐ新出土文献の公開は、学界に大きな衝撃を与えています。

これらの新出土文献の中には、『周易』『書経』『詩経』『礼記』『老子』など伝世の主要な古典と密接な関係を持つ諸文献の他、儒家・道家・兵家系などの知られざる思想文献が大量に含まれていました。解読が進めば、中国古代思想史研究にとっては無論のこと、東洋史学・古文字学・中国文学など周辺領域の研究にとっても、画期的な状況をもたらすこととなるでしょう。

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  • 2018.10福田哲之・竹田健二が北京西郊賓館で開催された国際学術論壇「“早期中国的書写:在文本内外”」(北京語言大学漢学研究所主催)に出席し、研究発表を行った。
  • 2018.9湯浅邦弘・竹田健二・曹方向が武漢大学で開催された「楚文化与長江中游早期開発国際学術研討会」に出席し、研究発表を行った。
  • 2018.7曹方向が中国出土資料学会平成30年度第1回大会において研究発表を行った。
  • 2018.4大阪大学においてスコットクック(顧史考)先生講演会を開催した。
  • 2018.3湯浅邦弘・福田哲之・竹田健二・中村未来が安徽大学を訪問、安徽大学蔵戦国竹簡を実見調査し、徐在国教授と会談した。また、湯浅が大学院生向けに講座を行った。
  • 2018.2大阪大学において特別講演会「竹簡学の現状と展望」を開催した。
  • 2018.1草野友子が第60回漢字学研究会において研究発表を行った。
  • 2017.11福田哲之が第58回漢字学研究会において研究発表を行った。
  • 2017.10湯浅邦弘・竹田健二・草野友子が武漢大学で開催された国際学会「中國簡帛學國際論壇2017・新出土戰國秦漢簡牘研究」に出席し、湯浅・草野が研究発表を行った。
  • 2017.7大阪大学において講演会「新出土文献による中国学の展開」を開催した。
  • 2017.5湯浅邦弘・草野友子・曹方向が北京外国語大学で開催された国際学会「第9回東アジア文化交渉学会」に出席し、研究発表を行った。
  • 2017.2湯浅邦弘・草野友子が安徽大学を訪問、安徽大学蔵戦国竹簡を実見調査し、黄徳寛教授・徐在国教授と会談した。

  • 2014.9研究会メンバーで中国に渡航し、上海博物館、甘粛省博物館、甘粛簡牘博物館などを訪問した。
  • 2014.8研究会の活動が「科研費NEWS」に取り上げられた。
  • 2014.4日本学術振興会科学研究費基盤研究B「中国新出土文献の思想史的研究」(代表者湯浅邦弘)が採択された。
  • 2014.4新メンバーとして清水洋子(福山大学人間文化学部講師)が加わった。
  • 2014.1大阪大学豊中キャンパス待兼山会館において、大阪大学中国学会・大阪大学中国哲学研究室の主催で、曹方向氏(安陽師範学院文学院講師)による中国出土資料講座が行われた。
  • 2013.10中国・北京大学において開催された“簡帛《老子》與道家思想”學術研討會に、湯浅邦弘、福田哲之、竹田健二が招待され、研究発表を行った。
  • 2013.10中国・復旦大学にて「“簡帛文献与古代史”学術研討会・第二届出土文献青年学者論壇」が開催され、草野友子・金城未来が出席、研究発表を行った。
  • 2013.8研究会メンバー全員で中国に渡航し、上海博物館、河南博物院、殷墟、中国文字博物館、安陽師範学院などを訪問した。
  • 2013.6『中国研究集刊』第56号に「中国出土文献研究特集」掲載。
  • 2013.6湯浅邦弘・竹田健二が台湾大学で開催された「先秦兩漢出土文獻與學術新視野」國際研討會に出席、研究発表を行った。
  • 2013.5東アジア文化交渉学会(香港城市大学)に、湯浅邦弘・竹田健二・草野友子・金城未来が出席、研究発表。
  • 2013.5香港中文大学を訪問。香港中文大学文物館蔵簡牘を実見。
  • 2012.12『中国研究集刊』第55号に中国出土文献研究会「中国新出簡牘学術調査報告─上海・武漢・長沙─」掲載。詳細はこちら
  • 中國出土文獻研究─上博楚簡與銀雀山漢簡2012.9湯浅邦弘『中國出土文獻研究─上博楚簡與銀雀山漢簡』(台湾・花木蘭文化出版社)刊行。
  • 2012.5湯浅邦弘・福田哲之・竹田健二が第四回日中学者中国古代史論壇(日本教育会館)に出席、研究発表を行った。
  • 2011.11湯浅邦弘、台湾大学で開催された「出土文獻研究方法國際學術研討會」に出席、研究発表を行うとともに、総合討論「出土文献研究方法:文字、文献、思想」のパネリストを務めた。
  • 2011.6『中国研究集刊』第53号に「清華簡研究小特集」掲載。
  • 2011.6旧戦国楚簡研究会HPを中国出土文献研究会HPとして一新。
  • 2011.5武漢大学簡帛研究中心において、湯浅邦弘・竹田健二が講演。
  • 2011.5東アジア文化交渉学会(華中師範大学)に、湯浅邦弘・竹田健二・草野友子・金城未来が出席、研究発表。
  • 2011.2『中国出土文献研究2010』(『中国研究集刊』別冊)刊行。
  • 2010.10浅野裕一・竹田健二が「北京大学蔵秦簡牘情况通報暨座談会」(北京大学所蔵の秦代簡牘に関する状況報告及び座談会)に参加し、秦簡を実見した。
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  • 2010.9北京大学訪問、北京大学竹簡実見。
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  • 2010.3『竹簡が語る古代中国思想(三)─上博楚簡研究─』刊行。
  • 2010.1「清華大学竹簡と先秦思想史研究」(湯浅邦弘)、『中国研究集刊』第51号に掲載。
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  • 2009.12特別講演会開催。
    徐少華(武漢大学教授)、福田哲之(島根大学教授)
    詳しくはこちら→国内研究会合第38回研究会